SP 革命篇 (2011)

文字数 1,097文字

【前チョロチョロ、後ドカーン】 2011/3/25



前編「野望」を思いっきり酷評した。
だから後編「革命」は切り捨てるのが論理だとは思うが、生憎僕は論理が苦手だ。
・・・てな言い訳をして【革命】にご対面した。

もともとSPTVシリーズはTVドラマ無視の僕には例外の数少ないお好みドラマのひとつだった。
その分期待が高まっていたところ【野望】で思い切り足をすくわれた感じがした。
今思えば(良いように思えば)【野望】は【革命】につなげるための怠惰を偽装していたのだった。
後編だからもう後がないのは当たり前。
というわけで? 
【革命】は最初から一気にクライマックスに突き進む。
全力ニーアップスプリントの為、一服の清涼剤であった公安刑事田中のエピソードすら端折られたみたいでチョット惜しい気がした。
何せいつもは必要悪のように忌み嫌われている公安警察が白馬の騎士なのだから、
もうちょっと好感度の公安刑事を味わいたかった。
その代わりにSPメンバー(革命側)の謀反がお気楽イージーなのが馬鹿面白い。
まぁ ポリティカルSFはこのくらい際立ったコントラストが良くお似合いなのだが。

【野望】で気になったのが銃器の使用・・というか未使用。
いくらSPさんがマーシャルアーツ得意といったって、刃物で刺されても拳銃を使わないのはどういうこった!
「撃て、撃て・・撃たんかい」と叫んだ記憶が甦った。
赤坂、溜池付近に人影が見えないゲーム感覚もさることながら、合理性にかけるカットが多すぎた。

しかし、ファンの要望は必ず聞き届けられるもの。
【革命】では銃規制をとっ外してしまった。
ファイナルバトルとなった国会内での銃撃戦ではあれだけ発砲しなかった(良い)SPが撃ちまくる。議員、大臣が右往左往するなか躊躇なくテロリストを必殺する・・まさに一発必中の凄腕。
ハズレ弾、流れ弾など有らばこそ。
このリアリティ欠如は前述のポリティカルSFとしても許されるギリギリ限度かもしれないがとりあえずOKだった。これに先立つ(悪い)SPとの対決では相手が銃器を使用するにもかかわらず相変らず銃器を使わない。
この偏執性も大事なのかと【野望】での批判に自信がなくなってきたところにこの名人銃撃。
一気に僕をカタルシスの救いに誘ってくれた。
あざといくらいのジラシオマタセ構成に脱帽した。
あざといといえば、
なかなかいい味をかもし出していたクーデター若手官僚をアッサリと消去してしまった。
後に禍根を残さないということかな。
残ったのはあの悪の権化一人、もしかしたらもっと悪い裏の大物??

老婆心:
これって後編、ファイナルエピソード?
オイオイ ほんとにこれで終わっていいのですか、?
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