ヒットマン (2007)

文字数 615文字

【バーコードリーダーにご注意】 2008/9/14



好感度ずいぶん高めの殺し屋が現れたものだ。
敵対する悪は、最近鳴りをひそめて『いい人』ぶっていたロシア。
お待たせの本家、宗家、家元の悪役ぶりに、久々に血が騒ぎましたぞ!

この殺し屋、からっきし女性に弱い。
適当な言葉にすると「初心(うぶ)」な凄腕殺し屋。
もしかしてゲイの訓練を受けたのか?・・・いやそれもプロらしくない。
もしかして、欲望機能をシャットアウトされたのだろうか?
このあたりの疑惑がシリーズ化されて明らかになると余計興味が高まる。
というわけで僕はこの殺し屋の魅力に嵌まってしまった。

ストーリー自体はどっちかというと陳腐。
身寄りのない赤ん坊を殺し屋(ヒットマンはどうも軽い言葉)として英才教育をする企業が陳腐なら、規律を重んじるこの企業では、殺し屋などはまさにひと駒の消耗品扱いなのも陳腐なら、
天才的殺し屋の主人公がこのひと駒になるのも陳腐。
ところが、
この殺し屋、スフインクスのような謎々をインターポール捜査官に投げかける。
最初に提起されたこの謎がエンディングで終結されるのだが、
この謎々の効果で、数々の陳腐が綺麗に洗い流されていた。

非現実と日常のごった混ぜサラダは意外と美味だった。

老婆心:
あの頭につけたバーコード、殺し屋にしては目立ちすぎるし、
スーパーのレジでバーコードリーダーで読み取られないようにしないとね。
ちなみに御幾らぐらいするんだろうか、極上のヒットマンの値段は?
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