トランスポーター3 アンリミテッド (2008)

文字数 619文字

【アンチヒーロー 復活】 2010/1/17



ジェイソン・ステイサムという俳優を知りえたこのシリーズだったが、
続編2で失速した印象が強くシリーズ3がリリースされたことすら知らなかった
・・・確かに怠慢だな。
それでも、
ごひいきのショップT渋谷店内で出会った「シリーズ3は面白い」・・のようなてらいも無い案内表示に惹かれた。

結論から言えば、そのとおり、シリーズ3でトランスポーターは復活した。
良くも悪くも二枚目とはいい難いジェイソンがクールな運び屋に徹しようとしながら巻き込まれるトラブルに相も変わらず立ち向かっていた。
コンセプトは裏を返せばアンチヒーロー、無骨ものが最後には勝利する痛快感がコアになっている。
このシリーズ3では、その愚直とも思えるプロフェッショナル路線を、「爆裂ブレスレット」という象徴でしっかと固定している。
運び屋は車が命・・・を皮肉るような設定(車を離れればジ・エンド)が本作を息づかせ輝かせた。
本来、独自のルールを雇い主に押し付け、クールに仕事をこなすはずの主人公がシリーズ3では必死に我が身を守らざるを得ないプロセスは、実は見る僕には爽快だった。
この面白さのエッセンスは「親近感」。
かっこつけてもやっぱりあんたも男だよね・・・ってとこかな。

それにしても、アクションシーンは飽くことなく過激に進化し続けている。
男臭さがスクリーンからあふれ出てくる中で、主人公に本音の優しさも感じられるこのシネマ、
なかなかどうして、次回を期待させる出来具合だったね。
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