チーム・バチスタの栄光 (2008)
文字数 830文字
【ミッションは達成された】 2008/2/10
いくら話題になった原作とはいえ、所詮医療ミステリージャンルのお話。
逆に閉鎖的な手術室、病院内でのストーリー展開に終始するスケール欠如を
どう克服するものか?の興味が強かった。
結論を先に言えば、
伝説のこのすごいミステリー、映像化は成功していた。
実はスケール感の問題以外にも、
シネマ化最大の課題は主人公「怪物白鳥」だと懸念していた。
ところがその足元をすくうような竹内結子キャスティングの妙に、
シネマが始まってすぐ気づいた。
竹内のボケ役が上手くはまっている。
その分、阿部寛の無論役作りもあったに違いないが、
白鳥の異常ぶりが際立たされていて、
しっかりとロジカルモンスター白鳥がスクリーンに息づいていた。
本シネマは、この二人が機能すればほぼ成功するものであろう。
ソフトボール試合を二人の関係の推移にメタファーしたりの工夫もなかなか興味深いものだ。
探偵組を男女カップルにしたキャスティングは絶妙だった。
さて、肝心のミステリーだが、
駄洒落ではないが,
心臓部分は正確に再現されていて、再鼓動しない恐怖は微塵もなかった。
当然原作ファンは謎解き興味をある意味放棄するしかないのだが、
何より、この歴史的医療ミステリーのミッションを今一度共感できる喜びはあるはずだ。
病院での死にも検死を、すべての死体に検死を。
逆に、文章では得心できなかった具体的風景がよく見えたのは
シネマならではのメリットだった。
麻酔医、臨床医の役割が腑に落ちたし、肝心のバチスタ手術も映像で見るとよく理解できる・・・当たり前ではあるが。
いかに、このミステリーの背景が専門的であったかと、いまさら痛感した。
難しいテーマをものにした原作だったし、それをさらに進化させたシネマだった。
チョットした言い訳:
TV資本がテレビ向き素材を自局で使い回しすることなく、
最初から本編勝負した潔さ、勇気に恐れ入った。
その好感度でいくぶん評価が惑わされ気味だったが、これはこれで合格でしょう。
いくら話題になった原作とはいえ、所詮医療ミステリージャンルのお話。
逆に閉鎖的な手術室、病院内でのストーリー展開に終始するスケール欠如を
どう克服するものか?の興味が強かった。
結論を先に言えば、
伝説のこのすごいミステリー、映像化は成功していた。
実はスケール感の問題以外にも、
シネマ化最大の課題は主人公「怪物白鳥」だと懸念していた。
ところがその足元をすくうような竹内結子キャスティングの妙に、
シネマが始まってすぐ気づいた。
竹内のボケ役が上手くはまっている。
その分、阿部寛の無論役作りもあったに違いないが、
白鳥の異常ぶりが際立たされていて、
しっかりとロジカルモンスター白鳥がスクリーンに息づいていた。
本シネマは、この二人が機能すればほぼ成功するものであろう。
ソフトボール試合を二人の関係の推移にメタファーしたりの工夫もなかなか興味深いものだ。
探偵組を男女カップルにしたキャスティングは絶妙だった。
さて、肝心のミステリーだが、
駄洒落ではないが,
心臓部分は正確に再現されていて、再鼓動しない恐怖は微塵もなかった。
当然原作ファンは謎解き興味をある意味放棄するしかないのだが、
何より、この歴史的医療ミステリーのミッションを今一度共感できる喜びはあるはずだ。
病院での死にも検死を、すべての死体に検死を。
逆に、文章では得心できなかった具体的風景がよく見えたのは
シネマならではのメリットだった。
麻酔医、臨床医の役割が腑に落ちたし、肝心のバチスタ手術も映像で見るとよく理解できる・・・当たり前ではあるが。
いかに、このミステリーの背景が専門的であったかと、いまさら痛感した。
難しいテーマをものにした原作だったし、それをさらに進化させたシネマだった。
チョットした言い訳:
TV資本がテレビ向き素材を自局で使い回しすることなく、
最初から本編勝負した潔さ、勇気に恐れ入った。
その好感度でいくぶん評価が惑わされ気味だったが、これはこれで合格でしょう。