ナイト&デイ (2010)

文字数 723文字

【心温まる60年代アメリカンホームドラマ】 2010/10/10



観終わって心がほっとして暖かくなったような気がする。
いや、気のせいではない。

僕には60年代、毎日TVでお目にかかったアメリカンホームドラマが思い起こされた。
そりゃ~確かにアクション満載でそれはそれで十分楽しませてくれる。
墜落、銃撃、爆発、カーチェイスそして夥しい死体の山もどういうわけか気にならない。
過ぎたるは及ばざるが如しとはこのことだろうか?
僕の感性はそんなあまたの暴力には反応せず、ついついホームドラマを見据えてしまった。

ナイスガイがキュートな女性に出逢う恥ずかしいほどの「ボーイミーツガール」スタイル。
ボーイはちょっぴりミステリアス、ガールは天真爛漫の苦労人。
二人とも家族思いのいい子供たち、まわりの年寄りにはめっぽう評判がいい。
ナイスガイは意外と優しい心遣いのできるいまどき珍しい気配り人間。

いくぶん薹のたった嫌いはあるが、こんな二人のお洒落な会話にずっと微笑みっぱなしだった。
ホームコメディならではのささやかな教訓も嬉しいものだった。
僕自身も生きていく中の教訓のひとつにしている
【いつか・・・・・したい症候群】回避。
「いつかホーン岬に行きたい」というガールにそれを優しく諭すボーイ。

そうなんだね、人生は短い。
「いつか」を具体的目標にしてまずはやってみることが大切なんだ。
ボーイの言葉は最後にはガールにしっかりと届いていく。
これをホームドラマといわずしてなんとしよう。
二人でいると幸せ度はこんなにも高い。
生存率ではなくて【幸せ度】が大事なんだな、ホームドラマには。

スターシネマをいつもすばらしいエンターテイメントに完成してくれるマンゴールド監督、今回も立派な職人技だった。
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