パラレルワールド・ラブストーリー (2018)

文字数 461文字

【CSが足りない!】 2019/6/3



クリント・イーストウッドは顧客(観客)目線でシネマを作るという
…蓋し名言。
総合芸術であり、だから多くのスタッフが集結し、エンターテイメントでお客を愉しませるのがシネマ。
ノンフィクション、記録、メッセージを目的としたシネマもあるが本作は明らかにそうではない。いったい、どこに顧客満足があったのだろうか?

原作は未読ながら、このような物語を東野さんは書いたのか、ホントに?
新鋭の若手俳優も、ベテラン俳優も、彼らは戸惑っていなかったか?
なにより顧客を一人暗闇に置いてきぼりにしなかったか?

原作の威を借りたシネマほど空虚なものはない、シネマと小説の間には大きな谷やそびえたつ山が介在するのだから。
俳優個人のためのシネマほど白けるものはない、たとえ実力があろうともシネマは共同制作作業だから。
なによりシネコンのシートに座る従順なファンを想像したことがあるのか、製作者たちは?

ホンの手抜き、演出の希薄、製作コンセプトの未熟ばかりが目立った。
カスタマー・サティスファクションという言葉は死語ではない。
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