ヴィジット (2015)

文字数 388文字

【オリジナルは大切です、が】 2015/10/28



オーソドックスなスリラーでした、怖かった。
オリジナル手法で僕の潜在恐怖を炙り出してくれるシャマラン監督に、先ずは敬意を表します。
今まで黄泉の世界、超能力、宇宙の脅威、怪奇現象などファンタジー要素が強いオリジナルから、今作品は伝統的スリラーに回帰したようでした。

逆説的ですが、伝統的トリックでいまさら勝負することなどないだろう…と言う期待を裏切られた驚きの方が大きかったのでした。
トリックは、繰り返しになりますが過去エンターテーメントで何度も使用された「手口」です。
しかも、加えて主人公姉弟が最後まで手放さずに録画し続けるビデオ映像が醸し出す、恐怖の振動ももはや古典的でした。

近作のテレビドラマ「ウェイワード・パインズ」といい、本シネマといい、個人の創造力には限りがあることを思い知らされ、ちょっと気分が落ち込んでしまいました。
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