きっと、星のせいじゃない。 (2014)

文字数 457文字

【そう、人生は不公平…でもね】 2015/2/21



高齢者の僕が、ティーンエイジャーの癌闘病に関してコメントするのは正直しんどいものがある。まぁ、ここはエンタテイメントとしてのシネマ評価をさせていただくことにしよう。

力強いシネマだった。
4年間もの闘病の末の末期がん少女、ある種の死生観を抱いている・・「無」
彼女が知り合った癌を克服した少年は天使のように寛容で、神のように賢明だ・・まさに「全能」。

「無」が「全能」に導かれて敢行するオランダ旅行がシネマの骨子になっている。
旅行で出会ったのは「愛」、「憎しみ」、そして「絶望」だった。
このシークエンスが力強さに溢れている、たとえ絶望の話をしていても二人はお互いを思いやる気持ちを隠さない。

少女は「この世は不公平だ」と嘆く (高齢者も同感する)。
少女は 「小さなものにも無限が潜んでいる」と悟る(高齢者は今頃になって実感する)。
少女は「大勢の人に愛されるより、一人の人に愛され覚えていてもらいたい」と願う (高齢者も納得する)。

本当にパワフルな癌闘病シネマだ、元気が出る。
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