28週後... (2007)

文字数 634文字

【ノウモア リセット】 2008/7/10



小さい頃からSF小僧、
なかでも破滅SF 大好きで、
なかでも人類滅亡に憧れていた。

その子供心の真相は、
「僕だけは生き延びる、そして世界を支配する」
こんな危ない思想の子供が、よくぞここまで無事に生きてこられたのも、
逆説的とはいえSFのおかげ、暴発のガス抜きをしてくれたのもSFだった。

当然、シネマにおいても人類滅亡テーマには眼がない。
静かに、眠るように、おとなしく人類ヒト科の幕を下ろした「渚にて」はその原点。
近年の当該ジャンルシネマは、微かな希望を残すパータンが増えてきた。
プチ・ハッピーエンドで「滅亡」を回避するのが今様らしい、あえて異議はない。
そのために活躍するヒーロー、ヒロインも悪くないものだ。
ところで、
本シネマの前作は、
珍しくクラシカルな色調や憂鬱で光のない滅亡の香りが印象的だった。
冷戦時代の核の恐怖はいまや忘れ去られ、新たな滅亡厄災のエースが微生物なのも合理。
確かに、今ここにある恐怖を上手に描いていた。
しかし、まさか続編が作られるとは予想しなかった・・・。

僕の勝手な思い込みだが、
「滅亡」シネマはプチ・ハッピーがバンドルされていようとも復活してはいけないのだ。
「復活の日」だって、復活するのかな・・・で終わるから滅亡シネマの名作だった、かな?

本続編は、その意味で続編といいながら「リセット」編でしかない。
「滅亡シネマ」をリセットしてはいけない、
手を抜いてはいけない。
違う趣向で、楽しませて欲しい。
ノウモア3作目。
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