食べる女 (2018)

文字数 641文字

【美味しい悦楽】 2018/9/21



シネマの愉悦のひとつに、大きなひとつに、女優さんたちを愛でることがある、まぁ僕の個人的なお楽しみではあるが。本シネマの差別化・個性化のキーも「女優」だと思った、予告編を含めた事前パブから判断して。
小泉今日子、鈴木京香、沢尻エリカ、前田敦子、壇蜜、広瀬アリス、山田優、そしてシャーロット・ケイト・フォックス、
この8名が「食べる女」の代表だという。

ということで、
僕が早めの2019年女優カレンダーをめくるような感覚で本シネマを拝見したのはうそ偽りのないところだった。
8名の女優さんを並べて見せるのは製作側も女優側にも大きな賭けだったろうと忖度する。
年齢差、実力差、人気度差、あえて誤解を覚悟で申せば美貌差が8人のなかであからさまに出てくる。
それでも僕は、この8女優の選択には全く異議はない、彼女たちのいろいろな格差も興味深く愉しませてもらった。
特に皆さんの「食べるお顔」が奇麗だった、ちょっとセクシーですらあった。
もうそれだけで本シネマの製作価値はあったと思った。

そんなテーマだから、男優陣はまさに刺身のつまでしかなかった。
演出も男優たちには気配りしていない、男どもみんなが醜く撮られていた、これは痛快だった。

食べて、恋して、悩んで、そして強くなる女たち、日本の将来も安心だ。

老婆心:
原作・脚本一体から生じる弊害がシネマの流れをぎこちなくしていた。
できるだけ多くの内容を詰め込みたい原作者にシネマでの簡潔化は拷問なのだろう、たとえベテランであっても。
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