百円の恋 (2014)

文字数 314文字

【体当たりサクラの優勢勝ち】 2016/2/5



社会全般への鬱積した不満と無気力な人間たちを見るのは決して楽しいものではない。
はじめからそんなカッタルイ雰囲気の中にどっぷりつかっているサクラさん、
後半変身するんだろうなあ…と思って続きを見る。

たっぷりとお肉のついた身体、
ドンクさい動き、
卑屈な眼が腐り切ってしまっている。

いい加減な男に騙され、あこがれの男にはつれなく去られる。

そこからの起死回生の復活シーンはミニ・ロッキー物語だった。
ボクシング女子だからこの流れはイージーとはいえ必然だ。

みるみるシェイプ・アップしていく、眼光が鋭くなる。
俳優サクラさんの見せ所だった。

ちっぽけな充実感と男をとり返したサクラさんの嗚咽が切なかった。





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