先生と迷い猫 (2015)

文字数 404文字

【黄昏に眠れ】 2015/10/14



ひとり芝居のレジェンド、イッセー尾形さんと名猫ドロップの豪華共演に、暫し眠りに誘われてしまいました。

もちろんシネマですから、ひとり芝居で突き進むことはできません。
かなり複数の人間と猫が助演していますが、そこはどうしてもレジェンド国宝的演技に魅了されるのも仕方ありません。事前にレジェンドの立ち振る舞いを楽しみにしていましたから、それはそれで文句はございません。

シネマの設定が伊豆の港町、かなり故郷再生からは立ち遅れている田舎町です。
主人公の元校長先生と、野良猫がそんな終末が舞い降りたような場所で巡り合い、別れるのですから、当然シネマの雰囲気も黄昏に包まれています。
イッセー尾形さんのインパクトも、なかなか観客席にまで伝わってこないうち、前述のように暫し眠りが襲ってきます。

その眠りに逆らわず澄み切った悟りの心境で永遠の眠りを体験すること、
これこそが本シネマの観方でした。
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