愛を積むひと (2015)

文字数 345文字

【哀しみとともに愛を積む】 2015/7/1



ひとは、哀しみに巡り合わなければ愛を感じることができないのでしょうか?
本シネマの主人公、死を覚悟した妻が夫に愛を呼び覚ます美しい物語です。

妻を演じる樋口可南子さんの眼差しが温かい。
彼女が死を前にして、心に残る哀しみを、そっとその眼差しで包み込む。
一番は夫その人の生活。
二番目の哀しみは娘と父親の仲たがい。
三番目が北海道での新しい信頼関係に覆いかぶさる暗い影。

夫の哀しみと行動を前もって予想して文を送る妻。
まるで天使のような正しくて清らかなメッセージが残されます。
いえ、もしかしたら妻は天使になっていたのかもしれません。
夫が積み上げた石の壁は無償の愛の象徴、天使への献身の証しでした。

旭川の自然が美しい、本シネマが地域振興の一助になるよう祈ります。
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