ハプニング (2008)

文字数 550文字

【今からでも遅くない・・・?】 2009/1/27



悪い夢にうなされながらも、
「これは夢じゃ!」と覚醒している奇妙な焦燥感。
それが現実に起きてしまう恐怖、
シネマ開始からほぼ三分の二は、この超常現象に魅了されたしまった。

自然が、母なる地球の自然が人類を抹殺しようと変異する。
確かにこんな怖いことはない、人類は地球の優等生なのだから。
いや、優等生だった・・・というのが妥当かもしれない。

自然環境破壊を続ける人類、決して反省しない人類。
意図的な報復が自然界からあってしかるべきだった。
まして、植物は生き物、人類より遥か永き歴史を持つ生命。
植物から反撃される謂れなど、考えても腐るほどあろう。

おそらくは、地球にある人類以外の生命体は何かしらの怨念を人類に抱く。
人類による虐殺、破壊、汚染、浪費・・・・
人類が地球唯一の生命でないことなど忘れられた如し。

シネマでは唐突に、理由もなく人類が自然に報復される、その説明もない。
敵対国のテロだとうろたえる善良なるアメリカ市民が哀れ。
僕はこの報復こそ真のテロリズムだと受け止めた、
仕方がないとも思った。

シネマの三分の一で僕は自然のストライクバックに納得してしまう。
すべての人々がこの末期的状況を理解してくれることを期待してしまった。
今からでも遅くはない
・・そうだといいが。
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