告白、あるいは完璧な弁護  (2022)

文字数 505文字

【復讐は蜜の味】 2023/8/1


キャスティングされている俳優の方々については詳しくないが、みなさん錚々たる経歴の方々 らしくスクリーンに大きく映し出されるクローズアップが眩しくすら感じた。
韓国シネマは得意分野ではないがそのパワーにはいつも驚かされているので、今シネマのように「何が真実か」合戦の成り行きにも息をひそめて見守っていた。

観終わってみれば、虚構ならではの様々な要因が机上に並べられるのではあるが、映像として最も印象深かった交通事故隠蔽の繰り返しが、本作のメインテーマになっている殺人冤罪弁護、完璧な弁護に比較して重要度があからさまであるため、展開される被告と弁護士の綱引きに引き込まれるほどではなかった。
ストレートに物申せば「無罪を勝ち取るためには嘘をついてはいけない」というキーワードにずっと呪縛されたシネマだった。

大団円での謎解きというほどのインパクトもなく、エンディングに至っても釈然としない不可解さに我ながら呆然とする。
致命的証拠が発見されるにシーンでは「???」の疑問符が頭に充満する。
真犯人捜し、その実態はしかしながら韓国シネマらしくパワフルだった、やっぱり復讐は蜜の味だから。
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