スポットライト 世紀のスクープ (2015)

文字数 433文字

【宗教と貧困、権威と腐敗、正義と責任】 2016/4/16



ボストン地元新聞社が世界の権威に正義をつらぬいた。
ということであれば綺麗ごとに終わってしまう。
さほどに人の世のトラブルは真直ぐに解決できるものではない、
ましてや相手がカトリックシステムであれば。

シネマでは建前ごときにはあまり気配りしない・・・・
カトリックどころか無宗教の記者たち、
ユダヤ人再建屋の奥に秘めるジャーナリズム魂、
貧困環境に付け入るカトリック、
人格無私の旧態然のカトリックシステム、
隠蔽する権威とそこに群がるビジネス、
過ちを認めた上での責任の取り方・・・

すべては、リアルで血の通ったストーリーが連続している。
カトリック権威に混乱を招く責任は、
事実を明らかにし犠牲者の心の安らぎを回復しない責任より重いのか?
ゴールは真実を伝えること。
権力は必ず腐敗する、ジャーナリストの存在価値はそれを暴き曝しだすこと。
日本のメディアすべてに参考にしてもらいたいシネマだった。
アカデミー作品賞の価値をしっかと感じた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み