ターミネーター:ニュー・フェイト (2019) 

文字数 737文字

【懲りない人類を守ってね サラ、ダニー】 2019/11/12



あまりにも多くの想いが噴出してきて、それをどう表現したらいいか困惑してしまいました。
シネマもそうだし、観ている僕も、フルマラソンを100メートル決勝のように疾走したくらいの
高揚感に包まれたのです。

シュワルツェネッガーさん、ハミルトンさん お二人の高齢者がそのご老体に鞭打つアクションに涙しました。
よくよく思い返せば、シュワさん これほどまでにセリフをお喋りになったことないですよね、このシリーズで?
もっと突っ込めば、人間の心とマシンの理論との葛藤を正面から取り上げたことも
なかったですよね?
今更ながら、ターミネーターの無慈悲なミッションと悲しい末路に思い至らせた次第です。

42㎞疾走というのは決して大袈裟な表現ではありません。
カーチェイスから始まって、
自動車工場プレスマシン、
サラ登場のハイウェイ、
ドローン爆撃機、
ガンシップ、
輸送機、
そしてダム発電所までの
連続アクションエピソードにはただただ感嘆のみでした。
これほどまでにフレッシュなアクションを考案していただき
顧客満足度はほぼ100%に達しました。

なる程に、これが元祖のプライドだったのでしょう。
間違いなく元祖ストーリーからちゃんと繋がっていた流れでした。
それにしても人類は一度回避した厄災を性懲りもなく繰り返すのですね。
AI称賛の未来があと20年後に大きく変わるというフィクションは、
まフィクションで素通りできるとも思えませんでした。

一人の人間が人類を率いて人類を救う。
アメリカファーストなどと言っている場合ではないのです。
高い壁を作ってる場合でもないでしょう、
人類を救うのは メキシコ人少女なのですから。
そんな政治的メッセージも心地よい 42㎞疾走でした。
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