ネイビーシールズ (2012)

文字数 940文字

【SEALsは俳優の宝庫】 2012/6/23



アメリカ海軍特殊部隊(SEALs)の対テロチームの活動を詳細にPRしたシネマ。
原則として予備知識はできるだけ少なくしたい僕は今回も大きな勘違いをしながら本作に接した。
先ず、本作をPRシネマという思い込みからドキュメンタリーだと勝手に思い込んでいたのだが、冒頭ミステリアスな手紙のモノローグで幕切られたことで早々に自分のミスに気づいた。
これは物語り形式のPRシネマなのだ・・・・と気を取り直した。
どうやら隊長の大尉には初めての子供が生まれるがその前に、拉致されたCIA工作員を救出するミッションがあるらしい。
妻との別れに大尉は不吉な言葉は封じ込め、笑顔で任務に赴く・・・英雄の生まれる予感がする。ここまではあまたある兵士物語のパータンである。
その大尉を支える副官も大家族の優しい父親、大尉の戦闘能力を正確に判断して実戦から遠ざけようとする。
リアルを装う友情ストーリーとしてもなかなかの設定である。
この小隊の隊員たちを中心に9.11を超える未曾有のテロ計画を阻むのが本シネマであり、
その裏には隠す気持ちもさらさらない「イスラム原理教テロリスト」の壊滅を崇高な任務とするアメリカの理論が胸を張っている。

もともと、SEALsの活動を知りたいと思っていたところへ英雄ドラマ仕立てまでおまけについてきて幸運であった。
パラシュート降下して敵地に潜入、バックアップとして強襲艇をヘリで輸送、ゴムボートとともに降下して原子力潜水艦に収容され、原潜から小型潜水艦(回天か?)で敵地に潜入・偵察・・・・などなどあらゆる作戦遂行機能を紹介している。
もっとも、極秘の武器などは、今の情報世界では隠しようもないのだろうけど、
それにしても太っ腹大開示だった。
これも某テロリスト首謀者を暗殺した余裕なのだろうか?

シネマでも、ミッションは達成される。
その犠牲となった兵士たちへの追悼と更なる忠誠を輝かせてシネマは完結する。
これだけいろいろ開示してくれたのだから、非アメリカ市民である僕はプロパガンダについては文句は言わない。

ところが、驚いてしまったのは、キャストをチェックしたら全員が、出演していた兵士全員が本物の兵士だという事実。
SEALsは演技も相当上手くできる。
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