長い長い殺人 (2007)

文字数 602文字

【コンテンツ余りですか?】 2008/9/17



「TVドラマ以上本編未満」という位置づけは不遜な思い込みでしょうか?
言葉を変えて「お気軽映像化」というと、喧嘩を売る羽目になりそうなので、これは無し。

TVが地上波からデジタル波に移行して多局化になると、
コンテンツ不足になるのではと・・・。
こんな強迫概念を持ってこの十数年を苦悶してきたTVサイドに立てば、
上記のような僕の軽口さえ許し難い無責任な言い分になるのでしょうね。

このところ最新の話題原作のTVスペシャルドラマ化が素早いですね。
有料チャンネルのため、僕はDVDリリース待ちをしていましたが、これも素早い。
これはある意味、コンテンツ余りの状況なのでしょうか?

弱気な問いかけばかりになってしまいましたが、本当は心配しています。
粗製乱造の心配です。
本作も100万部ベストセラー原作とやら。
僕は100万人に含まれていないのですが、宮部ワールドの映像化が至難の業だとは知っています。
映像だけで判断すれば、ただただ文章を置き換えただけのような印象です。
日常の奥の奥にある恐怖が宮部ワールドだとすれば、これは全く遠い世界を彷徨していました。

俳優陣の量には圧倒されましたが、
ただただ長い時間、顔見知りの俳優たちが登場する満足とは一体誰のためのものでしょう?
シネマは簡略と集中がポイントです。
原作ものを手がけるならば、本体をぶっ壊すくらいの知的腕力を期待したいものです。
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