エンド・オブ・ステイツ (2019) 

文字数 642文字

【ライオンたちの闘い】 2019/11/20


「エンド・オブ」シリーズ 堂々のパート3、おめでとうございます。
オリジナルタイトルでいくと「壊滅シリーズ」、
今回もバニングSSが大統領絶体絶命のピンチを救うというパターンです。
これほどまでにアメリカ大統領が狙われるのは、
大統領に人気がないのではなく、世界の邪悪に一人立ち向かうアメリカ大統領が邪魔である、という設定です。
現実を顧みると皮肉が強すぎて白けてしまうのですが、
これもハリウッドらしいレジスタンスなのでしょう。

シリーズ1から2への移行は物語の流れも壊滅の詳細工夫も同質で、
稀に見る成功した続編だったと記憶しています。

今回の第三作目は、キャスティングにも(重要でないキャスト)変更があって、継続に欠落を感じますが大した問題ではありません。
ただ、大統領府壊滅のプロットは前2作に比べるとひねりも迫力も小さくなっていました。
終わってみれば壊滅の筋書きはあまりにも卑小、
大きな肩透かしを食らった思いでした。

その代わりというわけでもないのでしょうが、
ニック・ノルティとの父息子アクションに僕は涙しました。
ダニー・ヒューストンとの一騎打ちも見せ場になりました。

闘いの場にしか自分の生存を確認できないライオンたち、
でも、どこかで大統領が置き去りにされてしまったようです。
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