ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲 (2018)

文字数 685文字

【お約束のお笑いパターンに満足】 2018/11/12



英国ユーモアだったら今はこの「ジョニー・イングリッシュ」シリーズに頼るほかない。
僕はこのシリーズが大好きだ。
大英帝国自虐であり、同時に自慢である本シリーズが戻ってきて本当にうれしい、安心した。

まずは本シネマ邦題 「アナログの逆襲」に花丸。
生身のスパイたるもの最後はアアナログで頑張るっきゃないのだ、
イーサンもジェームスもそうであるように。

しかし、本作をタイトルそのままで見るのは間違い。
シリーズそのものがパロディであり、おふざけでありながら、その裏にでっかい皮肉が仕掛けられている。
今作でいうと、ネット世界を牛耳るものが世界を支配する危惧をサミットを人質にさらりと説諭してくれる。今まさに、各国がネットビジネスの不法性を論議し始めたのと同じタイミングでもある。
現実スパイ戦争では、アナログが復活しているらしい。

いやいや 
ジョニー・イングリッシュをそんな高級視点で見てはいけない。
オチョクリの対象が 007シリーズなのは明らかであり今作でも随所にその痕跡がうかがえる。
アストンマーチン登場はその代表になるが、EVと競い合わせるなどの工夫がされていて愉しみは尽きない。
「気休めの報酬」ではなく「慰めの報酬」のヒロイン オルガ・キュリレンコがイングリッシュ・ガール(ボンド・ガールではなく)なのももう一つのお愉しみだ。

とは言いながら、
なんとなく笑いの爆発力が減少してきたように感じた。
それもそのはず ローアン・アトキンソンも社会人ならば定年過ぎのオッサン、そろそろ終点間近。
さて、次の第4作が見られますようにお祈りします。
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