ジェーン (2016) 

文字数 446文字

【愛のために銃を取れ】 2016/10/26



アメリカ国民が銃規制できないDNAは開拓史で培養された。
人を傷つけないために銃を捨てるのではなく、
人から誰かを守るために銃を手にする想いが本シネマのテーマだった。
まして、娘を守り夫への愛を全うするためにジェーンは銃を手にする。
ナタリー・ポートマンがそんな薄幸の美しい母親を熱演する。
製作にまで関与した彼女の信念がスクリーンにゆるいでいた。

物語は南北戦争で引き裂かれた母娘、彼女を守る二人の男、
全員が悲惨な運命に翻弄され、お尋ね者集団との対峙に追い込まれる。
主人公ジェーンは、不運に流され逃げることを止め、銃で家族を守ることを決意する。
ジョン・カサヴェテス「 グロリア 」を思い出させる女性ハード・ボイルドだった。

アクションはシンプル、ガンで相手を倒すことだけ。
情け容赦のないジェーンを疎んじることはできなかった。
お尋ね者一家の親分を演じたユアン・マクレガーが異彩を放つなか、
ナタリーがあくまでクールな母親を理想化していた。
終わり良ければすべて良し。

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