それでも恋するバルセロナ (2008)

文字数 597文字

【ハビエルだけでした】 2010/2/7



またまた、老獪ウッディ・アレン監督に振り回される。
彼のクリエイティブな貯金が底をついているのがわかっていても、
ついつい残り指数を覗き込みたくなる。
それも巨匠の巨匠たる所以なのだろうか?

今回も大好きな美少女ヨハンセンを起用する。
ただしスペインに敬意を払って
ハビエル・バルデムの色男ぶりが作品のコアになってはいる。
ところがこの色男がどうにも得体が知れない。
某プロゴルファーのような性依存症とまではいかないまでも、とにかく女性を口説く、迫る。
ハビエルがいまさら演じる必要があったかどうか?
・・大きなお世話だろうが腑に落ちない。
もっとも、一緒に観ていた妻が「なんといやな男よ!」と唾棄していたぐらいだから、
さすがスペインの宝、ハビエルの面目躍如ともいえる。

この色男に絡まってくるのが、
スカーレット・ヨハンセン、レベッカ・ホール、そして姉御ペネロペ・クルス。
ハビエルと3人の美女たちとの関係をコミカルと
プレスでは説明しているがちっとも笑えない。
だからといって心の襞に迫るほどの深刻さも窺えない。
マリッジブルーのヴィッキー、天真爛漫のクリスティーナ、腐れ縁のマリア・・・。
どこにでもある、ワイドショウネタにもなれないお話だ。

ウッディ・アレン様、
もういい加減その輝かしい実績でシネマを創るのをやめてください。
ヨーロッパの映画人様方も
彼を甘やかさないよう、お願いします。

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