幸せになるためのイタリア語講座 (2000)

文字数 855文字

【イタリアンな状況においてみる?】 2007/10/6



僕の個人的な印象であり思い込みだから、普遍的な事実からはるかに遠いのかも知れないけど、
デンマークの方々は利にさとい側面があると思い込んでいた。
一方のイタリア人といえば、いまさら申すまでもなく、日本でもポピュラーなとおり、愛すべき人生快楽者である。

まず本シネマのアドバンテージはこの取り合わせ、デンマークとイタリアの取り合わせの妙であろう。
最初不勉強で、ドイツのお話かと思いながらも、ドイツ人は決してイタリアに憧れるはずがないと首かしげていた。
申し訳ない、
デンマーク語の講座を受けてでもお詫びしたい気持ちだ
・・・幸せになれたりしてね・・・?

イントロが長いのは僕の悪い癖、
本シネマはデンマーク気質が浮き彫りにされた愉快で、優しいシネマだ。
ストーリーは3組の男女の恋の行方が交錯する形式になっている:

●牧師と不器用女性に芽生える純粋で真摯な恋
●歯がゆいばかりの気の利かないホテルマンと情熱的だが保守イタリア女のうぶな恋
●直情型アニマル恋愛に突き進むなか、当然トラブってしまうセクシーカップル

こんなトリプル騒動を包み込むのが「初心者のためのイタリア語講座」というわけだ。
利にさとく生真面目な男女を、イタリアンな状況においてみるとどうなるか??
この設定は、後半になって一気に展開勢いを増し、愛の賛歌大合唱に終息する。

恋焦がれるイタリア女性にたどたどしい初級イタリア語でデートの誘いをかけるホテルマン、
「サンポニイコウ」・・・「ドコニ?」
イタリア語講座に参加してるデンマーク人たちが応える
・・・・「ベニス」
ベニスシーンはイタリア文化会館が推奨するほどロマンチックだ。

これら3組にみる愛のサクセスストーリーを僕は絶対に軽んじることはできない。
決して若い年代の恋人たちではない彼らの心の「揺らぎ」に身つまされる。。
そして、彼らの必死な想いが伝わってくる・・・
そして、ただ願う、みんな幸せになってほしいと。

デンマークシネマ、
デンマークにあるイタリア、
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