エンド・オブ・キングダム (2016) 

文字数 728文字

【続編ですが 進化しました】 2016/5/30



エンド・オブ・シリーズになったんだ、
その第2作目は葬儀のためロンドンに集まったG7の暗殺を阻止するマイク・バニング。

前作「ホワイトハウス編」は北朝鮮テロリストを扱っていくぶん下品だったのだが
今回はG7に復讐する国際武器商人という今どきの設定になった。
日本でG7が開催されたのが数日前、
アメリカ大統領のSSの立ち振る舞いを、エアフォース・ワンを、
マリーン・ワンを、ビーストを目の当たりにしたばかり。

そのすべてが打ち負かされ、破壊されていくのは前作からのお約束通りとはいえ、
少なからぬショックだった。

とはいえ、ジェラルド・バトラー(SS)、エーロン・アッカート(大統領)のふたりで
最後は血路を切り開いていく展開は不変だ。
もっとも、今作では大統領も闘い、そして不死身だった。
そうなんだ、今作シリーズはこの二人の公務を超えた戦友ストーリーに進化していた。

続編に当たりなし・・・と揶揄される中で、進化した稀有なシネマだ。
進化といえば、下院議長から副大統領に昇格したモーガン・フリーマンが
当然のように二人を食っていたが、アクションには参加できないので適切な棲み分けだった。

ところで、本作ではG7のメンバーがことごとく暗殺されるのだが、
その方法がエスニックギャグのようだ。
カナダ首相は家庭的、ドイツ首相(ご丁寧に女性)は律儀で温和、イタリア首相は女性の味方、フランス大統領は尊大、
という具合にカリカチュアされていた。
我日本の首相は、渋滞に巻き込まれたまま絶命する・・・何を意味していたのか不明だ。

つまり、生き残るのは米英のみ。
その他はスペアーが効くとでもいうのだろうか?
この点が本シネマの依拠するところを明らかにしていた。

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