リヴォルト (2017)

文字数 492文字

【宇宙人はアフリカがお好き】 2017/7/4



「世界侵略:ロサンゼルス決戦 (2011年)」 と同様に宇宙からの地球侵略に最後まで抵抗するアメリカ特殊部隊兵士が主人公。
ただし、アメリカは真っ先に、そしてヨーロッパ、中国もすでに消滅して生き残ったのはケニア地区のみというシンプルな設定。破滅SFとしては申し分ない滑り出しだった。
主人公の兵士はおまけに記憶喪失、同行するフランス人女性軍医は色っぽくてやけに戦闘にも強い。
この二人が希望を求めてアフリカの大地を数百キロ疾走する・・・この風景はちょっとセンチメンタルだった。

結局頼りにしていたアメリカ軍基地も消滅しケニヤ軍生き残りとともに宇宙侵略者(ロボット兵)にレジスタンスする。
大国がそろって敗北したのに数人の素人で敵の母船を攻撃できるのだろうかという大きな疑問は決して考えてはいけない。
その程度のシネマなのだから。

ところで、本シネマの意図は奈辺にあったのか?
《生きることは戦うこと、戦うことは生きること》 という主人公のセリフはいかにも臭すぎる。
人類は結局すべてを失い、最初の誕生の地アフリカから再生するという壮大な皮肉ではなかったか。
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