エイリアン:コヴェナント (2017)

文字数 659文字

【これまでも、これからもひたむきに】 2017/9/15



物語の時代背景が、
前作プロメテウスが2089年、
本作コヴェナントが2104年、
そしてレジェンド「エイリアン」が2122年ということで、
第1作の謎に少しづつ迫ってきたようだ。
エイリアンのルーツを辿る新シリーズが動き出したようでご同慶の至りだ。

さて、エイリアン誕生の謎に迫ると豪語した本作では、
お約束の《お腹の中からブチュー》がいっぱい観れる。
いろんなヴァージョンを用意してくれているのでホラー好きにはたまらんだろうな、
僕はもう辟易だったけど。

新シリーズを代表する顔は、ご本尊「エイリアン」を別にすると
アンドロイド(ファスビンダー)になってきそうだ、まだまだ不確定だけど。

かってリプリー(シガニーウィーバー)が務めた人類希望の星重責を
ダニエル(キャサリン・ウォーターストン)が引き継いでいくのか? 乞う次回作。

そこで、
問題なのはファスビンダーが演じるのが人間ではなくアンドロイドだということだろう。
近々お目にかかれるはずの「ブレードランナー」もアンドロイドが一枚看板だ、
どうやら時代はそんな風に動いている。
AIの暴走を描いたのは「2001年宇宙の旅」だったが、
そこから状況は何も改善されることなく、
これまでも、これからも人類はAIに命令され続けるのだろう、
ひたむきに生きたいだけなのに僕らは。

宇宙船、冬眠旅行、未確認生物などはもはや
「エイリアン」シリーズだけの特権ではなくなっているのがシネマ界の現状だ。
せめて、本家ならではの「ひたむきさ」をこれからも期待している。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み