パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (2007)

文字数 733文字

【贅沢な夢をさんざんありがとう】 2007/6/10



パーフェクトです。
シリーズシネマの最終編は、かくありたいものです。
いやいや、まだまだ褒めたりないな。
ブラボー!ファンタスティコ!オーソレミーヨ!だから皆もミーヨ。
ふざけてるわけではなくて、とても気分が高揚しているのです、先ほどようやく対面してきたものですから。

僕が最初「呪われた海賊たち」でぶっ飛び感じたシュールな気持ち悪良さが、今回高密度に圧縮されてました。
「デッドマンズチェスト」で、幾分このシュールさが弱められ、ただの冒険活劇に成り下がりそうだった心配も今回これで解消です。
「終わりよければすべてよし」とは古くから瀬戸内塩飽海賊にも伝わる格言です(・・・なわけないか)。

本シリーズで、オーリーもキーラもメイジャーになったわけだから、本作でジョニーの権益を侵そうとお咎めなしです。
それが海賊でしょう? 
製作コンセプトそのものが、シュールじゃないですか。

もうひとつ、本シリーズで僕が気に入っている「アダルトユーモア」も今回快調でしたね。
敢えて「アダルト」と付け加えたのも、Hな意味ではなく、
さりげない笑いのエッセンスは子供マインドには理解できないという意味からです。
これを具体的に説明するのは面倒なわけだけど、
たとえば僕は、上映中遠慮なく「クスクス、ヘラヘラ」して、ユーモアを貪っておりました。
この作品をしかつめらしく観ることなんて想像すらできません。

最終編らしくすべてが解決されるのも、見事な手際でした。、
もう一度褒めます・・・「パーフェクト」。
あぁ、これで何の憂いもなく明日から海賊のことなど忘れて、貴重な残りの人生を続けられるというものです。
ジャック・スパロウにもう一度感謝、贅沢な夢をさんざんありがとう。
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