ザ・スナイパー (2006)

文字数 623文字

【模範的スリラーアクション】 2008/2/9



シネマの目玉は「モーガン・フリーマンとジョン・キューザック」の顔合わせ。
毒にも薬にもならないシネマ・・・といったらシネマ命のモーガンに失礼だろうかな?

「契約」を必ず実行することで評判の職人暗殺者(モーガン)、
ある「契約」実行のトラブルに巻き込まれる父(ジョン)と息子、
父息子は亡くなった母親の存在を埋めるため新たな絆を求めていた矢先・・・。
という具合に、
実に本シネマには多種多様なエッセンスが盛り込まれ、散りばめられている。
本筋は、暗殺者グループと父息子の追跡スリラーなのであるが、

前述の、父息子の葛藤、
ホワイトハウスを巻き込む焦げ臭い政治スキャンダル、
FBI局内の裏切りと隠蔽、
田舎警察お笑い二人組みと対照的なエリートFBI捜査官のギャップ、
追加巻き込まれ女性と父息子のご都合よろしい展開・・・・などなど。
いろいろ楽しめて、退屈する暇もない。

でも、ここはモーガンとジョンの絡みを見定めたかった。
この暗殺者、CIAエージェント出身、筋金入りの戦士で且つ人格者。
人のいい暗殺者という設定自体が面妖ではあるが、モーガンにはぴったりなのが余計哀しい。
人質にした息子に「俺のことをナイスガイだと勘違いするな!」と警告するに至っては苦笑いである。
ジョンも元警官で今は熱血体育教師を演じ、類型からはみ出せそうもなかった、お気の毒。

おそらくは家族全員で観るには最適のタイプなのだろう。
濃い刺激を期待してはいけない。
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