スキャンダル (2019)

文字数 635文字

【共有感覚って大事なんだね】 2020/2/25



ニコール・キッドマン、シャーリーズ・セロン、そしてマーゴット・ロビー。
50代、40代、30代の美人女優をずらりと並べたシネマ、見過ごすという選択肢はないやろ。
ということで、いそいそと出掛けました。
FOXニュース創立者のセクハラに勇敢に立ち向かった
女性アンカー(その予備軍)を演じたお三人、
特にシャーリーズ・セロンが演じたメーガン・ケリーはそっくり特殊メイクでオスカーを獲得した、との予備知識があった。
セクハラを告発したグレッチェン・カールソンを演じたニコールもご本人に似せたメイク、なんと豪勢な再現ドラマだった。
おそらくは、架空の人物であり、この事件にかかわらずすべてセクハラの被害者の心情を代表したのがマーゴット、
シネマとしての告発の使命を担っていた。

ということで素材もテーマもキャストも贅沢なのに、僕はと言えば今一つノリが悪かった。
事件は2016年、決して風化してしまったわけでもない、
その後のME TOOムーブメントもいまだに続いているということは、
セクハラそのものも根絶されてしまたわけでもないのに
本シネマとの共有感が薄いことに気づく。

何故なのか?
この手のスキャンダルはリアルタイムで追っかけた歴史がないと、
いつの間にか「他人事」になってしまう。
まして他国のワイドショーを覗くこともない僕は本事件に全く無知だった。

知らないことには評価もできない。
シネマの美女を眺める僕にクリティカルな根性は残っていなかったようだ。
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