127時間 (2010)

文字数 743文字

【怖いもの観たさだけでした ごめん】 2011/6/19



オープニング映像から超ポップな転がりに圧倒される。
これが絶体絶命危機からの生還シネマなのかい?
たった一人のアウトドア悦楽が一転して、事故にあうところでタイトルがクレジットされる。
それでもノリのよい映像は実は全編で最後まで維持される。
それはただただ究極のサヴァイバル方法を対比させるため、いやそうではなくて、その衝撃を中和させるためだったのかな?

残念ながら、問題の「究極の選択映像」は僕には耐えがたかった。
そうなるだろうと、うすすすわかっていたのも事実、怖いもの観たさもあった。
その選択が崇高であり、勇気、根性、忍耐などと表現される行為としてもだ。

シネマのメッセージはふたつ、しっかりと受信した。
ひとつ【出掛けるときは行き先を誰かに伝える】
ふたつ目【中国製品は信用できない】
まぁ、これは冗談だけど、
シネマが伝えたかったのはありきたりだけど【ネバーギブアップ】。
そして【コミュニケーションの大切さ】だ。

家族との接点を鬱陶しくおもい、
恋人には壁を築き、
職場にはプライベートを持ち込まない。
そんなクールなアウトドアー人生が行き着いたトラブル。
この事故(手を押しつぶす岩)は最初から運命付けられたものだと納得するところから、主人公の再生が始まる。

127時間の自己解析、告白、償い、は我が身に置き換えても胸苦しきものだった。
シネマは、彼が死を目の前にして幻想する数々はその再生の具体的予視だったと言う美談として完結していた。

老婆心:
しっかりと実在のモデルがエンディングに登場するお約束はなにやらTV再現ドラマ風で興ざめした。平和な時代の(2003年時点)の勇気ある生還。
さて、これからの世界ではいったい「何が真の勇気」と評価されるのだろうか?
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