透明人間 (2020)

文字数 567文字

【健気であっぱれなホラーシネマ】 2020/7/13



ホラーシネマ正統派監督としての矜持があるのか、
グイグイと畳み掛けるような恐怖がスクリーンに迫ってくるなか、
それでいて大事なシーンはじっくりとその怖さ執拗なくらい見せつけてくれる。

主人公の逃亡妻(エリザベス・モス)に迫るストーキングを超える干渉はいったい誰によるものなのか?
今は亡き夫の仕業に違いないと確信する妻、
たとえその姿が見えない「透明人間」であっても。

というところで、いまや懐かしい響きの「透明人間」が犯人らしいという展開になっていく一方で、周りの関係者からは主人公の心神喪失による妄想に違いないという冷たい対応に僕も迷いだしてしまう、
「いったいどっちなんだ?」

マーベルタッチの透明人間の仕業なのか?
はたまた。夢オチのような大どんでん返しが待っているのか?
その結論のまだ先に本シネマのゴールがあったが、
詳しくは劇場にてご確認いただきたい。

本人の妄想説の大きな論拠として、なぜ主人公が夫の亡霊である透明人間に執拗に追いつめられるのか?
それほど美人でもないし華があるとも思えない女性なのに(失礼エリザベス)?
実際ご本人もシネマのなかでその疑問をつぶやいたりしている、
「どうして私だったの、他にいっぱい女はいたのに」

その答えは最後に用意されていた、
類は類を呼ぶ・・・・ってことかな。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み