ダイ・ハード4.0 (2007) 

文字数 956文字

【「4.0」はアクション名作ヴァージョン】 2007/6/24



僕の大きな夢でもある、「ハワイアイアンマンに70歳で出場」に力強い応援をもらった。
年を取りながらでも強くなれるんだな、この「4.0」のジョンのように。
前作から、いくぶん間があいた4作目、なんとその間ジョンは飽くなき進歩を遂げていた。
年齢を重ねて強くなるのは「へその曲がり具合」かと思ってたが、
ジョンの体力、ガッツはともに健在(過ぎる)だ。
当然、実質パワーは衰えているはずだが、今作ではそれは露ほども感じさせず、
相変わらずの不死身。
その意味から19年前とおなじ安心感で見ることができる・・・いや決して皮肉なんかではない。
取ってつけたような「娘に対する父性愛」も、
ダイハードのメインテーマである「やりぬく」「やられたらやり返す」
を押し隠すことなど出来るはずもなかった。
この父性愛というクセモノは、ジョンの加齢の経過を確かめたうえで、
ダイハード精神をより熱く燃え上がらせる触媒にしか過ぎない。
父性愛そのものは、しかしシネマ収拾に大きな役割は果たしてはいるけど・・・。
これ以上、本シネマの詳細に触れるつもりはない、
言葉では伝えきれない、
申し訳ない。

大きなスクリーンで、体が痛くなるのに気づかないほど緊張しながら、
アクションを楽しむのが正しい
ダイハード鑑賞法だろう。
ただ、これだけは;
本シネマは、ピュアなアクション、フリーなアクション、
チャレンジングアクションが詰まって破裂しそうな勢いだ。
今回も、歴史に残したいアクションシーンが数多くその中に含まれている
・・・ことは保障する。

一方で、
かたき役の性格描写不足だとか、
ありきたりのプロットだとか、
理解の範囲を超えすぎたコンピュータシステム内容だとか
・・の難癖的謬りを、あげつらいたくはない。
それをいってしまえば、たった一人で強力な敵に立ち向かうダイハード・シリーズの
「お約束」すら再検討しなけりゃいけなくなってしまう。

確かに今回は、犯罪の規模は国家レベルにまで昇格し、
ひとりジョンの手に委ねる不自然さと不合理は極限にまで達したことは否めないが、
せっかく久しぶりに元気な「ダイハード」に逢えたことを最大の喜びにしよう。

それほど「4.0」はアクション名作ヴァージョンに仕上がっている。
次のヴァージョンアップは大変だ。

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