ブラザーズ・ブルーム (2008) 

文字数 488文字

【これからも幸運がありますように】 2010/3/6



贅沢な小品だった。
渋い マーク・ラファッロ、
甘~い エイドリアン・ブロディ、
そして妖艶なレイチェル。
これほどの華を並べながらシネマの展開は実験的・・ちょと古臭い物言いだけど。

天才的詐欺師兄弟の健気な愛情がストーリーの核になっている。
詐偽を一種の芸術とみなす兄、だんだん深みに嵌まる兄を思いやる弟。
でも、どちらもしっかりと詐偽の魔力に取り込まれてしまっている。

詐欺師兄弟のカモになるのがレイチェル。
エキセントリックな金持ち娘には、ふんだんな色気も必要ない。
あの たらこ唇をブルルンと怪しく膨らませることもない。
そして、
気にするなといっても、どうしても気になるのが菊地凛子。
オリエンタルベビーフェイスに意味不明な微笑を貼りつけて謎のテロリストだ。

この豪華癖あり芸人に混じって一歩もひるむことなく、予想以上の善戦だった。
喋りがないのは急浮上国際派としてのご愛嬌だとしても、
立ち姿、手足の動きはダイナミックだった、観ていられる範囲内だった。

繰り返しだけど、
こんなにも良い環境でシネマに出演できる凛子さんに
今後も大きな幸運を期待した。

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