ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey (2020)

文字数 545文字

【マーゴット・ロビーの「爆発は芸術だ~」】2020/3/24



トーニャ・ハーディングという実像をコミックのように演じて爆発させ僕を狼狽えさせた「アイ・トーニャ」のマーゴット、
今シネマではコミックの主人公を演じたわけだが、実在のヒロインのように思えるほどの共感度爆発だった。

シネマはコミックベースであることを逆手にとって冒頭から漫画チックを前面に出す展開、
ちょっと意外だった。
シリアスだった先行シネマ「ジョーカー」への気遣いがあったのかな?
いや、そりゃあ無いな。

僕のように原作コミックを全く存じ上げない顧客に対するショートブリーフィングがあちこちで挿入されるのもコミック由来を自慢している。
つまるところ、
本作は真剣にコミックをコミックらしく実写した努力シネマになっている。

出演者たちもその製作意図に沿うべく、オーバーアクションんで貢献してくれていた。
ユアン・マクレガーなどは気の毒なくらいの悪役設定した結果、
かえって善人に見えたりしたものだ。

そこには、コミックにある悪と善の倒錯が鮮やかに描かれていた。
邪悪でもって極悪を正す。
その中で最も輝いていたのがマーゴットだった。

嫌われ者ハーレイのなかに潜んでいる一欠けらの人間らしさに僕は惹きつけられる。
医学博士の悪女なんて本来なら願い下げだけどね。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み