ノクターナル・アニマルズ (2016)

文字数 491文字

【隙間、埋められない交錯する想い】 2017/11/6



冒頭度肝を抜かれてしまう・・・あとはトム・フォードの云うとおり・・・な展開だった。

コンテンポラリーアートのプロデューサ―(らしき)主人公(エイミー・アダムス)に届いた校正刷りの小説「ノクターナル・アニマルズ」。
それは元夫(ジェイク・ギレンホーク)が書き記したバイオレンス「私」小説。
小説が劇中劇として別途進行する傍ら、主人公の過ぎ去った過去への旅が始動する。

毎日眠ることのないスーパーウーマンを元夫は「夜の獣(ノクターナル・アニマアル)」 と揶揄った。シネマは彼女の失くしてしまった純粋な志への後悔、なるべくして歩むことになったセレブ社会への嫌悪を描く。
映像に再現される小説が、どんなにも彼女のいる世界と異なることか!
しかし、今の生活が願っていたものだったのか?

人が一度は立ち止まって思いめぐらす自らの人生への問いかけテーマなのだろう。

無機質なコンテンポラリーアート、
意味不明なパーフォーマンス、
熱く凍えるテキサス砂漠、
無残な死、
復讐・・・

映像ミックスの魔法に触れたように僕の感性は痺れてしまう。
トム・フォードの世界にようこそ。
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