ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ (2018)

文字数 804文字

【またまた お楽しみなシリーズになりました】 2018/11/16



邦題でいうところの「ボーダーライン」の続編。
執拗に「ボーダーライン」にこだわっていると今作ぐらいからタイトルと中身がチグハグになりそうだけど、大きなお世話かな。

オリジナルタイトルはSICARIO 暗殺者、
シリーズ化になったということで、ロバート・ラドラムの「暗殺者」を思い出した。
ごぞんじ ジェイソン・ボーンの原点、本シリーズはそうすると「シカリオ アルハンドロ」とでも呼びたくなった。

つまり、本シネマ(シリーズ)はベニチオ・デル・トロ演じるSICARIOが個人の恨みを晴らすため、アメリカ軍特殊部隊の傭兵となりメキシコ国境近辺(ボーダーライン)の非合法工作に手を貸すという枠ができてきた。

共演のジョッシュ・ブローリン演じる特殊部隊リーダーは今作でも一緒だが、前作でアメリカの良心を代表していたFBI捜査官(エミリー・ブラント)は用済みになっていた、さもありなん。

今作でもシネマヒーローの敵役(かたきやく)はメキシコカルテル(マフィア)、それも密入国ビジネスに焦点が当てられている。麻薬よりも手軽で儲けも堅いらしい、なるほど「国境に壁」と叫ぶエキセントリックリーダーに強い支持が集まるわけだ。

ただし、今作 ストーリー面ではかなり迷走する。
密入国組織をテロ組織と断定する事件があり、国家命令でメキシコマフィア分断作戦が下され、SICARIOも再度呼ばれるという展開だ。
この後のドタバタ展開は観てのお楽しみというところ、前作以上の銃撃戦と工夫を凝らした殺戮シーンにはご注意。

血なまぐさい物語なのに、映像が美しい。
このギャップは劇場でしか味わえないもの、
もしかして美形の女優さんがいない代わりのスペシャルサービスだったのかな?
いやいや 16歳のイサベラを演じたイサベラ・モナ―の端正な美しさを忘れてはいけない。

そんなこんなで、次回作が持ちどおしい。
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