おとなの恋の測り方 (2016) 

文字数 521文字

【フランスの恋は哲学】 2017/6/21



身長136センチだけど、優秀な建築家で、ハンサムで、優しくて
…いわゆるイイ男の恋の物語。
離婚歴のある美人弁護士は彼との結婚に踏み切ることができるのか?
という とてもシンプルだけど異形のラブストーリーに面くらってしまうのは
シネマの彼女の母親や友人だけではない。
かくいう僕も「きれいごとでは済まないぞ」などと二人の生末を心配してしまった。

フランスの恋の形は多様だ。
最近も新大統領の伴侶のご年齢が日本ではひとしきり話題になったが、
愛の条件に年の差はない。
世界的なベストセラーになった警察小説「カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ」の主人公も140センチだが敏腕警部で美人の妻がいた。

本シネマ、「愛には何でもあり」と言っているのではない、
外見や他人の視線を気にするような愛は本物ではないといっている。

それにしても、主人公を演じるジャン・デュジャルダンが上手い。
周りからの嘲笑を無視することなく正論を主張する
・・「136センチは俺の個性だ」と、
その一方で必ず傷ついている。

恋の成就を前に、女の気持ちそっと探り出して念を押す…本当に続けていいのかい?
フランスを代表する伊達男をキャスティングするなんて、 ズルイ。

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