ヒトラー暗殺、13分の誤算 (2015)

文字数 533文字

【不戦への教訓】 2015/10/16



またまた、ミスリード邦題に巡り合ってしまう。
名作だけに腹立たしい思いばかりです。

本シネマをスパイ、サスペンス、ミステリー、
はたまた戦争秘話としてマーケティングしたいのでしょうが、
そのテーマは大きくて重いものです。
ヒルシュビーゲル監督のメッセージが端的に本シネマの意味を伝えてくれるようです・・・
曰く:
《 日本人は特に気をつけるように、国の方針に素直に従う国民性だから》

本シネマでは普通の市民がたった一人でヒトラーを暗殺しようとします。
なぜならば、ヒトラーは正しくないから、自分は自由に生きたいからという理由です。
主人公エルザーは夢想家でも馬鹿でもありません。
子供たちがナチ教育されることが変だと思い、
ユダヤ人が差別されるのが不当だと思い、
共産主義者が強制収容されるのが不法だと思うだけです。
そして、
暴力では暴力を抑え込むことはできない、
戦争をすれば国家が壊滅してしまう、
だから、ヒトラーは善ではないと結論したのです。

ヨーロッパで2第二次世界大戦で亡くなった人は5500万人、
歴史は彼の正しさを証明しました。
エルザーの抵抗から76年が経過した今、
彼の信念はヨーロッパでもう一度試されようとしているのです。

では、日本ではどうなのか?

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