愛と喝采の日々(1977)
文字数 560文字
【二大女優のホームドラマ】 1978/5/29
今年の海外作品はSFと女性ものが主流らしい、特に意味はないようだが。
「女性もの」としてはすでに「ミスター・グッドバーを探して?(1977)」、「真夜中の向こう側(1977)」が紹介されたし、これからも アカデミー賞受賞の「ジュリア(1977)」、「結婚しない女(1978)」が控えている。
そんななか、極めつけの二大女優(アン・バンクロフト、シャーリー・マクレーン)競演という触れ込みが本シネマだった。
オリジナルタイトルの THE TURNING POINT どおり、人生の岐点での迷い・喜びを丁寧に描いているのだが、女性にとって、家庭か仕事(芸術)か?という今更ながらの命題にとどまり、せっかくの二大女優も平凡な演技合戦にとどまっていた。
唯一火花を散らしたのが、肉体のぶつかり合いだったとは、これではジョン・ウェインとロック・ハドソンの女性版でしかなかった。
それも男たちの前例に倣って、殴り合った後により強い友情に結ばれる結末には唖然とするのみ。
とはいえ、人生のターニングポイントには二度と戻れないこと、その貴重な経験も次の世代に伝えることもできない歯がゆい現実が素直に伝わってきた。
二大女優による豪華なホームドラマ、これはこれで好感が持てた。
(記:1978年5月29日)
今年の海外作品はSFと女性ものが主流らしい、特に意味はないようだが。
「女性もの」としてはすでに「ミスター・グッドバーを探して?(1977)」、「真夜中の向こう側(1977)」が紹介されたし、これからも アカデミー賞受賞の「ジュリア(1977)」、「結婚しない女(1978)」が控えている。
そんななか、極めつけの二大女優(アン・バンクロフト、シャーリー・マクレーン)競演という触れ込みが本シネマだった。
オリジナルタイトルの THE TURNING POINT どおり、人生の岐点での迷い・喜びを丁寧に描いているのだが、女性にとって、家庭か仕事(芸術)か?という今更ながらの命題にとどまり、せっかくの二大女優も平凡な演技合戦にとどまっていた。
唯一火花を散らしたのが、肉体のぶつかり合いだったとは、これではジョン・ウェインとロック・ハドソンの女性版でしかなかった。
それも男たちの前例に倣って、殴り合った後により強い友情に結ばれる結末には唖然とするのみ。
とはいえ、人生のターニングポイントには二度と戻れないこと、その貴重な経験も次の世代に伝えることもできない歯がゆい現実が素直に伝わってきた。
二大女優による豪華なホームドラマ、これはこれで好感が持てた。
(記:1978年5月29日)