オーシャンズ13 (2007)

文字数 742文字

【シナトラの生き様にしばし心を馳せた】 2007/12/23



ソダーバーグ監督クラス会も回を重ねて三回目、定例行事に落ち着いたようだ。
クラス会とはいえ、錚錚たるメンバーがこれほど結集するものかと、自分のクラス会を省みたりする。
DVD鑑賞だったけど、時期的にはクラス会が忘年会を兼ねたような集まりになって、余計感慨深い。

感慨深い・・・といえば、
今回の招待客アル・パチーノとエリオット・グールドが信頼の証として、《シナトラと握手をした仲》という講釈がある。
今作でベガスに戻ってきたこともあわせて、シナトラのレジェンドも思い出させてくれて、
僕は「オーシャン」のタイトルに、そしてシナトラのスタイリッシュな生き様にしばし心を馳せた。

しかしながら、シナトラ一家と揶揄されたように、シナトラは自らベガスにホテルを保有し、裏社会との強大なコネクションを誇っていたとも言われている。
アンディ・ガルシアにしろ、アル・パチーノにしろこの「かたき役」達が、
愛すべきキャラクターの悪役であることはシナトラへの敬意なのかも知れない?
・・・などと、
この緊張感のないストーリーをぼんやり眺めながら、考えていたりしてた。

そうなんだ、アンディにサポートを頼み込むなんて到底ありえない展開だ。
ただし、彼自体がオーシャンの仲間になっていると考えたとき、納得のいく話である。
愛すべき悪役もしっかりと仲間なんだね。
そうすると、
毎回、不思議に思いながら、途中からどうでもいいや・・・となってはしまうのが、
一体オーシャンの仲間11人(または12人、13人)って誰なんだろうってこと。

まぁ、
こんなことにこだわって鑑賞するシネマでないことだけは確かだ。
「洒落」と「仲間内ジョーク」と「ご苦労さん会」をこっそり覗く楽しみで充分価値がある。
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