ドラゴン・タトゥーの女 (2011)

文字数 558文字

【一粒で三度美味しい】2012/2/11



①原作
「ミレニアムシリーズ」で今までにない構成のサスペンスに驚愕し、
スウェーデンの社会を知り、
何よりスーパーヒロイン【リスベット】に出逢い、
ラーソンのジャーナリスト手法のディーテイルに酔った。

②本家シネマ
「ミレニアムシリーズ」がどんなにスウェーデン社会で大切にされたのかが
良く理解できた【本家版シネマ】。
愚直に原作を映像化しながら
あれだけのボリュームのサスペンスを見事に国民的財産にまとめた。

③ハリウッド版シネマ
ハリウッドリメイク版は当然のことゴージャスだった。
そのぶんスウェーデン社会の重厚さを見ることは困難だった。
オープニングタイトルシーンはまるで「007シリーズ」かと思うほどの懲りよう、
ダニエルへの敬意だろうか?
サスペンスだけに謎解き展開は不変、大きな違いはスピード。
畳み掛けるような編集の切れ味はある程度「原作ファン=観客」の想定があったのか?
この手法、スウェーデンでは通用したが、、果たして世界で通用するものか。
喧伝されている「原作と異なる衝撃のラスト」も、
これ以上のエピソードを割愛することで観客の混乱を避けた安易な方法だろう。
いやいや、そんな些細な懸念はいらない。
ハリウッド版第2作を早く観たい・・・・と切望する自分がいた。

以上、「一粒で三度美味しい」でした。
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