怪物はささやく (2016)
文字数 544文字
【我慢した方がいいかも、最後まで】 2017/6/9
フェリシティ・ジョーンズ、シガニー・ウィーヴァー 新旧のスター女優を観てみたかったのもさることながら、「パンズ・ラビリンス」の製作スタッフが本作を担当しているという殺し文句に惹かれた。
シネマの舞台は、しかしながらイギリス、癌治療の母親と暮らす少年が悪夢を見るところから始まる。その悪夢に登場するのが老木の怪物(リーアム・ニーソン:声)、そこで少年は3つの物語を聞かされる。
この昔話のようでいて皮肉な物語の教訓は何なんだろう?と思わずにいられない、しかしどうもピンとこない。
このパートが初歩的なアニメーションで作られているのも、どうにも落ち着かない気分だった。
語り手である、怪物(リーアム・ニーソン)の美声にすら僕は焦りを募らせる。
実はシネマ冒頭に語られるニーソンのナレーション
「子供と大人の境にいる少年の心は…」が物語のキーだった。
少年の心にあった恐怖、後悔、希望が最後になって解き放たれる。
そして違和感の強かったアニメーションのいきさつも明らかになる。
あろうことか 僕がとうの昔に忘れてしまった母への想いもよみがえってきた。
こんなカタルシスを感じるには、最後まで我慢して付き合うしかない。
スペイン風の幾分冗長な個所は無視するとして。
フェリシティ・ジョーンズ、シガニー・ウィーヴァー 新旧のスター女優を観てみたかったのもさることながら、「パンズ・ラビリンス」の製作スタッフが本作を担当しているという殺し文句に惹かれた。
シネマの舞台は、しかしながらイギリス、癌治療の母親と暮らす少年が悪夢を見るところから始まる。その悪夢に登場するのが老木の怪物(リーアム・ニーソン:声)、そこで少年は3つの物語を聞かされる。
この昔話のようでいて皮肉な物語の教訓は何なんだろう?と思わずにいられない、しかしどうもピンとこない。
このパートが初歩的なアニメーションで作られているのも、どうにも落ち着かない気分だった。
語り手である、怪物(リーアム・ニーソン)の美声にすら僕は焦りを募らせる。
実はシネマ冒頭に語られるニーソンのナレーション
「子供と大人の境にいる少年の心は…」が物語のキーだった。
少年の心にあった恐怖、後悔、希望が最後になって解き放たれる。
そして違和感の強かったアニメーションのいきさつも明らかになる。
あろうことか 僕がとうの昔に忘れてしまった母への想いもよみがえってきた。
こんなカタルシスを感じるには、最後まで我慢して付き合うしかない。
スペイン風の幾分冗長な個所は無視するとして。