家族はつらいよ2 (2017)
文字数 536文字
【東京家族からの呪縛も解けて・・・】 2017/5/30
平日の朝一上映に高齢者がぎっしり詰めかけているのにいまさらながらびっくり。
高齢者が観るシネマが近頃少なくなっているという証明でしょう、
加えてカジュアルな笑いに飢えているのかな。
前作はしかしながら、あまりにも笑いのレベルが低すぎて、
結局笑えるチャンスがなくストレスが溜まってしまった記憶があった。
そこには、山田監督思い入れの「東京家族」の亡霊が
そこここに彷徨っていた居心地悪さもあった。
さて、続編の本作はパート2にして前作よりも面白かった。
前作の中途半端さを吹っ切って、高齢者の悲哀に集中したからであり、
「死」を笑いの種にする裏技が奏功したし、
家族メンバーのひとりひとりの癖や棘にも慣れてきたからだし、
なにより衝撃的な非日常を扱ったため、
一瞬コメディとトラジディが混在して緊張感が生じたからだろう。
そうはいっても、相変わらずユーモアの線量は下がりっぱなしだった。
悲しいことに、その程度の笑いにもお愛想笑いする無垢な高齢者の観客が多かった。
もっとも、
上方芸人のサプライズシーンが前作同様一番の笑いを持っていってしまったの
は山田喜劇の衰退に他ならない。
とりあえず、「東京家族」の呪縛から解き放たれたようなので良しとしよう。
平日の朝一上映に高齢者がぎっしり詰めかけているのにいまさらながらびっくり。
高齢者が観るシネマが近頃少なくなっているという証明でしょう、
加えてカジュアルな笑いに飢えているのかな。
前作はしかしながら、あまりにも笑いのレベルが低すぎて、
結局笑えるチャンスがなくストレスが溜まってしまった記憶があった。
そこには、山田監督思い入れの「東京家族」の亡霊が
そこここに彷徨っていた居心地悪さもあった。
さて、続編の本作はパート2にして前作よりも面白かった。
前作の中途半端さを吹っ切って、高齢者の悲哀に集中したからであり、
「死」を笑いの種にする裏技が奏功したし、
家族メンバーのひとりひとりの癖や棘にも慣れてきたからだし、
なにより衝撃的な非日常を扱ったため、
一瞬コメディとトラジディが混在して緊張感が生じたからだろう。
そうはいっても、相変わらずユーモアの線量は下がりっぱなしだった。
悲しいことに、その程度の笑いにもお愛想笑いする無垢な高齢者の観客が多かった。
もっとも、
上方芸人のサプライズシーンが前作同様一番の笑いを持っていってしまったの
は山田喜劇の衰退に他ならない。
とりあえず、「東京家族」の呪縛から解き放たれたようなので良しとしよう。