S -最後の警官- 奪還  (2015)

文字数 677文字

【TVドラマの伝統主義】 2015/8/29



TVドラマだったことも知らないで観た方が悪い・・・ってことだけ言わないでほしい、一言申し上げたいだけですから。

TVドラマをシネマ化するのは邪道だとは決して思っていません。
普通なシネマファンにも楽しめる劇場でのひと時があれば全く文句はありません。
むしろ、凝縮したドラマの結晶が観たいとさえ希望しています。
ただし、そんなシネマにめったに巡り合えないのが現実です、残念です。

本作品のテーマは、特殊装備で犯人を射殺、制圧する海外警察アクション作品と違い、確保することにこだわるところが一つのテーマなのでしょう、たとえテロリストに対しても。
だから凄まじい銃撃戦の後でテロリストがぞろぞろ怪我もなくお縄につながれていたのでした、とても不自然でした。
そういえば最後の警官たちも頑強ですね、だれも死んだりしません。
なるほど、ここにTVドラマの伝統が輝いていたようです。
過激なシーン、死体などはお茶の間にはふさわしくない・・・って。

テレビの伝統主義はこれだけに止まりません。
薄い味付けの間延びしたシーンが随所に挿入されていました。
息抜きタイム(トイレタイム)は家族みんなが一緒に観るために欠かせない・・・って。
必要以上と思われる人間関係、エピソードが広がっていました。
ワンクールで打ち切りにならないために話を拡げてリスクヘッジ・・・って。

当本編だけで評価されたくない、ドラマのファンが喜んでくれればいい・・・のかもしれません。
でしたら、ぜひそのような注意書きを次回から付けておいた方が親切です、
みんなに愛されるTV局であるなら。
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