ウルフ・オブ・ウォールストリート (2013)

文字数 596文字

【脂ノリノリ デカプリオ】 2014/2/2



最後まで諦めないで目標に挑戦するのが近年の「サムライ」像だとすれば、
主人公ジョーダンはウォールストリートの「狼」というより「サムライ」だろう。
そして、スコセッシ監督の下で腐ることなく、飽きることなく
毎回期待超演技を披露してくれるデカプリオは
「ハリウッドのサムライ」に違いない。

「億万長者になる」を目指すサムライを演じる、
アカデミー賞に縁のないサムライ・・・・これは見ものであった。

さすがスコセッシ作品、丁寧に主人公の職歴を振り返ってくれていた、
上昇サクセス話はいつの世も気持ちいいものだ。
投資会社フレッシュマンから、
零細株式仲介社、そして独立、
仲間をリクルートしてトレーニングしていく過程の細かさも決して退屈ではない。
このキャリアアップと裏腹に「麻薬」、「ドラッグ」、「女」、
それらを全てひっくるめた乱痴気パーティも際どいところまで見せてくれる、
それも丁寧なところがうれしい。

いくらでも上映時間を延ばしたい監督の気持ちが観ていてもヒシヒシと感じられるが、
これまた最初から覚悟の上の鑑賞だ。
その通り、もう満腹しましたというまでスコセッシ節を味あわされたが、これも想定内だ。

コメディ風味、下品ワードの連発に笑いながら男にとって夢の生き方(サムライ人生)
を指南して貰える、いやぁこれには参ったな。

願わくば、今脂の乗り切っているデカプリオにアカデミー賞を!

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