メカニック:ワールドミッション (2016)

文字数 657文字

【デフレなアクションシネマ業界】 2016/9/25



ダニエル・クレイグが本シネマを観て 「もう 007は降りたい」と云った、かどうかは知らないが、老舗アクションシネマも形無しの面白さだ。
同じ英国俳優ジェイソン・ステイサムに追い上げられている状況は憂鬱な事には違いない。

・・・と、いい加減な与太話はこれまでとして、
追い上げられているとはいっても、アクション分野に限定してのことだけど、それほどまでに完璧アクションに特化した本シネマだった。
主人公の暗殺請負人が「完璧」というのがセールスポイントで、この軸は最後までブレない。
裏稼業個人経営者であるだけに、そこには大義も正義もない、ただあるのは好き嫌い(?)だけのようだった。
弱点らしきものは、エンターテイメント用に設定された「薄幸の美女」だが、よくある様な、人質にとられて銃を置くなんてことにはならない、完璧だから。

今作での殺しのアイデアの数も、よくわからないがなにやら凄そうだ…、
そんなイージイな感覚が付きまとう。
秘密兵器も、バックアップ組織も、協力者も、何より公認の「殺しのライセンス」も持っていないのだから、イージーでなきゃやってられないのだろう。
大英帝国の威信とか、世界的陰謀阻止とかややこしいことは一切考えないアクションがいっぱい詰まっている。

これはアクションシネマのミニマム化であり、コストダウンであり、不況時代の生き残り方策なのかも知れない。

ジャック・リーチャー、ジェイソン・ボーン、ジョン・ウィックも戻ってくる。

アクションシネマのデフレ化が止まらない。
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