ビューティフル・ボーイ (2018)

文字数 566文字

【社会派 アマゾン・スタジオの面目躍如】 2019/4/15



巨大コングロマリットとしてその全貌も詳細も毎日刻々と変化するアマゾン。
その中にあって アマゾンビデオの一環として立ち上げられたシネマ事業がとてもユニークだ。

まず、スター作品には手を出さない(または手を出せないか)、
マーケティングありきの企画からは考えられないテーマ(題材)、
すべての作品にとは言わないが、「社会派」とでも表現したいクリティカルな視点、
その傾向を進めた結果の ドキュメンタリー作品、
僕はそこから、映像コンテンツのプロフェッショナルとしての社会的責任を感じ取っている。

本シネマは、ドラッグに溺れ流されるティーンエイジャーの自慢の息子を救おうとする父、
父の願いをわかっていながらも、薬を断つことができない若者の悲痛な叫びが全編を覆う。
現実世界から逃避したくなること、将来に悲観すること・・・それは若者の特権かもしれない?
そんな時に出遭う「ドラッグ」、それを許す社会が悪いのか、それとも若者の心が弱いのか?
家族は、そんな子供を救い出すことができるのか?本当にできるのか?
シネマは執拗に、ドラッグ拒否の困難 悪のスパイラルを抉り出す。

父息子二人の実話をベースにしている。
シネマは最後に「更生活動」への理解を求めるが、
実際に何をすればいいのか、僕も無力でしかなかった。
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