モンタナの目撃者 (2021)

文字数 608文字

【ヒロインよりも出番の多い殺し屋たち】 2021/9/3



悪役が際立っているシネマはそれだけで半分は成功している、と思う。
それだけ悪を退治するヒーロー、ヒロインたちへ拍手喝采することになり、
観終わった後の爽快感に浸ることができるという設計になっている。

テイラー・シェルダン監督お得意の(と想像する)、元特殊部隊兵士の殺し屋コンビがありえないほど詳細に描かれていたのが印象的だった。
物語りはいたってシンプルであり、TVドラマ向けの展開ではあるが、シネマならではの冷酷な殺しシーンが多かったり、迫力の山火事シーンは、やはりシネマ向けだった。
登場人物は、山火事現場での失敗がトラウマになっている女性降下消防士(山火事の真っただ中に飛び降りて延焼を阻止する任務!)、
前述の凄腕殺し屋コンビ、
その殺し屋に狙われる男の子、
女性消防士の元夫でモンタナのシェリフ、
大きなお腹を抱えたシェリフの妻、
シェリフの甥が狙われる男の子という辺りはご都合主義だが、これら登場人物全員が個性が強く顧客である僕は、すんなりとシネマに入り込んでしまった、さすが脚本も手掛けたテイラー・シェルダンのおかげだった。

数少ない登場人物をきっちりと説明し決着をつける、すべからく娯楽シネマはこうあるべきだ。
ストレス解消シネマとしてお勧めする。

老婆心: 久々のアクション・シネマのアンジェリーナ・ジョリー、「トゥームレーダー」の溌剌さを少しだけ思い出してしまった。
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