ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 (2008)

文字数 1,096文字

【第一章、第二章 まとめて総括】 2008/5/31



2年前のメモ、前作「第一章」の感想を引っ張り出してみた。
引用してみる:
--------------------------------
タイトルに「第一章ライオンと魔女」がサブとして付いているように来年以降「第二章・・・」が創られるようだ。僕のシネマコンセンプトである「アニメはシネマでない」に微妙に抵触しそうなジャンルの作品だ。
というのも、ビーバーやライオンさんが喋るのである、ナルニア国では。
SAYURIが英語を話すのとは意味が違うと思ってたけど、意外にもそう大した違和感はなかった。結局僕はすっかりナルニア国に溶け込み、わが精神構造の柔軟性に惚れ直した。
微妙なのは、怪しいお屋敷のある扉を開けるとそこはナルニア国、
4人の兄弟姉妹がそこで魔女と戦い、キングやクイーンになれるという微笑ましいストーリだ。
こりゃ~、アニメ云々以前の問題だ~?
おそらく僕が小学校3年生の時に本シネマを観たなら、その後6ヶ月間はご近所の怪しい扉を、手当り次第開けまわったことでしょう。
それほど夢のあるシネマだが、いかんせん僕は孫の子守をする右脚故障中の熟年トライアスリート、さすがに感激するような事はなかった。
ひとつ心配になったことは、ここまでCGが発達すると今に俳優の演技力が不要になってしまうこと。
だってキツネさんがあのように崇高な表情をするのであれば、
人間にもCGを効かせれば、大根役者さんでも演技ができるってことだから。

第二章は、そういうことで遠慮したいと思った。
-------------------------------------------
引用終わり。

しかし、このたび第二章も観てしまった。
そして印象深いふたつの想いが残った。

《ひとつ》
「シネマとは進化するものである」ことを忘れていた。
4人の兄弟姉妹の成長とシンクロしたかのようにストーリーもレベルアップ。
「目指せ大人のエンターテイメント」の心意気が伝わってくる。
■第一章のおさらい方法、
■かたき役の描きこみ具合、
■シングルコンバットから群集戦まで工夫されたアクション、
すべて、前作に比べて格段の面白さだった。

《ふたつ》
繰り返しにもなるが、4人の兄弟姉妹(俳優さんたち)の熟成具合が驚異的だった。
少年少女に熟成とはおかしなものだが、そう表現するしかないほどのたいした演技、
こんな意外性はシネマファンにとって嬉しい限りだ。

《おまけ》
ライオンのアスランが一歩身を引いた慎みで、その魅力をより強烈にアピールする。
ヒーローはこうあるべきだ、納得すること頻り。

第三章は、そういうことで必ず観たいと思った。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み